ここ数年でKONAの人気が急上昇しています。マーケティングも含めて色々な理由があるのでしょうが、なんと言ってもバイク自体が魅力的。正統派のレーシーなマウンテンバイクはもちろん、KONAの面白いところは、ユニークなモデルがチョイチョイ出てくること。
自転車店でたまたま見かけた【UNIT ¥125,000(税抜)】も、そんなユニークな1台。リジットフォークとクロモリフレームにシングルスピードを組み合わせた29erです。
この究極にシンプルなマウンテンバイクは、トレイルのアップダウンは苦手なものの、マウンテンバイクをコントロールする喜びを感じさせてくれる最高の1台。実は自分も、10年くらい前に、フルリジット&シングルスピードの29erを所有していた。今では手放したことを少し後悔している。
KONA UNITのスペック

ドライブトレイン
スポーツサイクルのスペックというと、シフターが○○○でディレーラーが○○○みたいなものだが、KONA UNITには変速機も、サスペンションも付いていないので、あまりスペックという概念がないかもしれない。スペックよりも体感的な気持ち良さというのが、シングルスピードバイクの魅力ですね。

リアコグまわり
シングルスピードでレースに出場する人は、前後のギアの歯数を気にするようですが、個人的にはメーカーがリリースしてきたままでも充分だと思います。ちなみに、変速機が欲しくなってしまった場合でも、リアディレーラー(変速機)を取付けることが出来るフレーム構造になっています。

ブレーキ
テクトロ製の油圧ディスクブレーキ。テクトロは台湾の自転車ブレーキメーカーで、多くの一流メーカーが完成車に採用しています。コントロール性とコストパフォーマンスに優れてます。

フレーム素材
クロモリチューブには、レイノルズの520を使用。レイノルズというのは英国の鋼管メーカーで、数字の部分がグレードを表しています。基本的に百桁の数字が大きいほうが高価です。ニューバランスのシューズみたいなものですね。
KONA UNITに使われているパイプはフツーのグレードですが、究極に軽さを求めるバイクではありませんし、充分なエアボリュームのある29インチタイヤが付いていますから、パイプ自体が素晴らしい柔軟性を持っている必要もないと思いますね。それよりも、この価格でこのマウンテンバイクをパッケージングしたKONAが素晴らしいです。

シングルスピードの気持ち良さ
シングルスピードは、ペダルを漕ぐ力がダイレクトにリアホイールに伝わる気持ち良さを感じることができます。またサスペンションもディレーラー(変速機)もなく、車体の中心に重量物が集中していることで、とにかくコーナーリングが気持ち良い。サスペンションがなくても、29インチの大径ホイールであれば、正直あまり関係ない気がしますよ。
この気持ち良さは、トレイルだけでなく、街乗りマウンテンバイクとしても活きてくるはずです。マットブラックで控えめなグラフィックのフレームは、多くのクロスバイクに比べると、やや高価とも言えますが、街中で同じものに出くわす確率は少ないんじゃないですかね。
フレームサイズについて
KONA UNITのフレームサイズは、S/M/Lの3種類。KONAのWEBサイトによると、仕方ないのですが、やや解りにくい表現。ロードバイクのように、しっかりフィッティングする訳でもありませんし、165センチくらいまではSサイズ、178センチくらいからLサイズという感じで良いかと思います。ご参考まで。
フレームサイズ | 適用身長 | 股下長 |
Sサイズ | 152-160CM | 66-74CM |
Sサイズ/Mサイズ | 157-170CM | 69-76CM |
Mサイズ | 168-178CM | 74-79CM |
Mサイズ/Lサイズ | 175-183CM | 76-84CM |
Lサイズ | 180- | 81- |