トレック エモンダALR5|軽量アルミロードバイクの人気の理由?

      2017/03/25


エモンダALR5 全カラー(2017)

あと6,000円でカーボンが買えるのに、なぜか人気のアルミのエモンダALR5

エモンダSLR10

最近のロードバイクのフレーム素材といえば「軽くて振動吸収性に優れた」カーボン素材が人気ですが、そんな中で評価の高いアルミフレームが「トレック・エモンダALR」シリーズです。

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エモンダといえばトレックの軽量ロードバイクシリーズの名称で、軽量を謳っているだけあってカーボンフレームのモデルがメイン。ツールドフランスなどでも使われるプロ仕様のSLR(完成車価格100万円以上)から、エントリーモデルのS4(完成車価格19.5万円)まで、カーボンのモデルだけでも数種類がラインナップされています。ちなみに上の写真の「エモンダSLR10」の車両重量は4.65kgとのこと…。軽量なパーツで組まれているとはいえ笑っちゃいますね。

今回おすすめモデルとして紹介する「エモンダALR5」はアルミフレームで価格は189,000円。あと僅か6,000円でカーボンフレームの「エモンダS4」が買えてしまいます。「だったら今更アルミではなく6,000円プラスしてカーボン買ったほうがいいんじゃ…」そう考えるのは僕だけじゃないはず。この疑問を解決すべく専門店で実車をチェックしてきました。

大事なのは素材じゃない

エモンダALR フレームフォーク

ちょうど普段乗りに使っているマウンテンバイクの部品を購入する必要もあり、向かったのは自宅から30分ほどの専門店。早速、旧知の店長を捕まえエモンダALR5の話を聞いてみます。やはりエモンダALR5は人気モデルとのことで、「最近のお客様は自分で下調べしてから来店されることが多く、初めからエモンダALR5を目的に来店される方も多い」とのこと。また「エモンダALRが発売されたときに自分でも乗ってみて値段の割に素性の良いフレームだと感じた。自信を持っておすすめしている」とのことでした。

実際にバイク選びでは「どんな素材で出来ているか、どんなパーツが付いているか」ではなく、「どんな乗り味で、目的に合った走りを得られるか」のほうが大事とのこと。「エモンダALR5(¥189,000)」の価格帯で考えると、確かに「エモンダS4(¥195,000)」の価格が近く、カーボンフレームの見た目と言葉の響きに迷ってしまう気持ちはわかるものの、キビキビと走れるのはエモンダALR5のほうで、走りの良さは同価格帯のカーボンフレームとは比較にならないくらいとのこと。

ちなみにカーボンだと「エモンダSL5 (¥299,000)」をおすすめしているとのことでした。一気に11万円アップですね。

実車をチェックするとエモンダALR5の良さがわかってきた

エモンダALR5トップチューブ

お店にOKをもらって写真を撮りながら細部をチェックします。エモンダALR5は3色(ブラック、グリーン、レッド)あるのですが、「一番人気はブラック」とのこと。ちなみに、僕はマットグリーンに惚れました。

エモンダALR5ヘッドチューブ

「ハイドロフォーミング」技術を駆使した複雑な造形のヘッドチューブとトップチューブ部分。強度が必要な部分は太く、そうでない部分はとにかく細く(薄く)作られているんです。一般的に「硬い」と言われるアルミフレームながら、エモンダALR5が「しなやかさ」を持ち合わせている理由はこのあたりのテクノロジーにありそうです。

エモンダALR5ヘッドチューブ裏

特に強度を要求される下側が太く造形された「E2テーパードヘッドチューブ」を採用。軽量モデルといっても重要な箇所はしっかりと作られているのが特徴。実はこのヘッドチューブの中にも秘密がありました。

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エモンダALRカーボンフォーク

フロントフォークがカーボン製なのは当然ですが、ヘッドチューブに収まって見えないコラム部分もカーボンで作られており、しかも左右方向には強く、前後方向には柔軟性を持たせた扁平の楕円形状(中に収まっているので見えません)を採用しています。これは数年前まではハイエンドモデルのみに取り入れていたものですが、エモンダALR(ALR4はアルミコラム)にまで採用しているのは驚きでした。

エモンダALR5シートチューブ

カメラのウデの問題でわかりにくいのが残念ですが「インビジブル・ウェルド・テクノロジー」で溶接部分は奇麗に処理されています。見た目だけでなく無駄な盛りがないことで設計通りの柔軟性と重量面でもメリットをもたらすとのこと。シートステーやチャーンステー部の造形はカーボンフレームのようですよ。

エモンダALR5 シマノ105

価格調整のためにブレーキキャリパーやカセット(中にはクランクも)などをグレードダウンしてコスト調整してるケースも多く見受けられる中、エモンダALR5は全てのコンポーネントがシマノ105で統一されています。

300シリーズALPHAアルミ

フレーム素材はエモンダALRのために新たに開発された「300シリーズアルファアルミニウム」を使用。フレーム重量は960g(47センチ未塗装状態)と公表されています。960gと言われてもイマイチわからなかったので、他のフレームの重量を調べてみました。

同じアルミロードで比べられることの多い「キャノンデールCAAD12」のフレーム重量を調べてみたところ1098gとのことでした。やっぱり軽いんですね。ちなみに、同じトレックのエモンダSLR10のフレーム重量は690g(!)さすが100万円クラスは違う…。まあ、これは例外ですね。

とはいえ重量に関しては、気にしすぎるのはナンセンスです。それよりも反応が良くて、しかも乗り味が優しいほうが気持ちよく走れます。エモンダALRが評価されているのは、重量だけでなくロードバイクとしてのトータルのパフォーマンスによるものでしょう。

兄弟車種のALR6とALR4もチェックする

エモンダALR6 2017

ちなみにエモンダALR5には、同じフレームを使った兄弟的なモデルが存在します。ざっくりした説明をするとコンポーネントがアルテグラになって、タイヤとホイールが1グレードほどアップしたのがエモンダALR6(¥249,000)で、コンポーネントがティアグラ(10速)になって、フォークコラムがアルミ、サドルがほんの少しだけ重たい(絶対気付かないレベル)のがエモンダALR4(149,000)です。同じ11速のアルテグラに6万円出すかどうかは価値観の問題として、ALR6だけの「Matte Dnister Black」というフレームカラーが良いんですよね。(写真上)

エモンダALR4 2017

そしてティアグラモデルのALR4(写真上)は税込15万円を切っている価格が魅力的。カーボンフォークながらアルミコラムなのは、ALR5のこだわりを見た後には残念ですが価格を考えると仕方ないというか当然と言えると思います。そう考えると、ALR5のコストパフォーマンスの高さが際立ってますね。

今回は横須賀のトリップサイクルさんにお邪魔しました

横須賀トリップサイクル

ちなみに、今回お付き合い頂いたのは横須賀にある「トリップサイクル」さん。店長の篠原さんは大手自転車店で経験を積まれた後に2015年5月に同店をオープン。ご自身でもロードやマウンテンバイク、最近ではトライアスロンにも挑戦中で、ロードバイクは「トレックマドン」を愛用中。

撮影をお付き合い頂いたお礼に少しだけ宣伝すると「トリップサイクル」は、購入後の無償メンテナンスなどのアフターサービスも手厚く、横浜・横須賀・三浦半島のサイクリング情報にも詳しいのでロードバイクが初めての方でも安心できるのではないかと思いますよ。


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